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経理超ビギナーズ・ストーリー

2018年5月12日

経理ビギナーズ・ストーリー ~給料をもらう~

「決算のときは、ゴウダ君が来てくださったけど」  挨拶するのと同時に、チエさんがミチオさんに話しかけます。   サワさんは、40代後半の大人しい雰囲気そのままに、静かに話すひとです。 「ゴウダ君は、半年ほどまえに退職しまして・・・。彼の担当していた得意先を自分が受け持つことになったのですが・・...

2018年4月1日

経理超ビギナーズストーリー~給料をもらう~

 チエさんは出かける支度をしながら、税務署から郵送されてきた「年末調整の説明会」の案内を確認します。加嶋ふとんとリブング・カツラの両方です。  説明会の会場は、税務署の会議室です。チエさんは、今までに何度か参加していましたが、途中で居眠りをしてしまうのが常でした。でも、きょうは聞き漏らしのないよう...

2018年3月30日

経理超ビギナーズストーリー~給料をもらう~

 12月です。チエさんは仕事にも慣れ、お客様からの評判もよいようです。カツラさんは、それまでは平安に行っては愚痴をこぼしていましたが、事務がスムースに進み、本来自分がすべきことをできるようになり、飲みに出かける必要がなくなっていました。  そればかりでなく、チエさんが作ってくれた顧客一覧をもとに、...

2018年3月30日

今までのあらすじ

受け取った手形が不渡りになり、事業を続けることが困難になった(有)加嶋ふとん。社長のエイサクは姿を消し、妻のチエは先代経営者でもある両親とともに対策に着手します。 一番の問題は、銀行の返済です。生活費とともに、返済金を調達するために、チエの母は社労士事務所で掃除係として、チエは個人経営の店舗で働く...

2018年1月17日

~借りた金の返し方~

 翌朝、エイコさんが出勤しヤスジさんも出かけてしまうと、チエさんは平安のサチコさんを訪ねました。自分も働きにでようかと相談をするつもりです。 「あるわよ。チエさんは事務ができるもの。ウチの常連さんなのだけどね、おとといの晩久しぶりにいらしてね。パートの事務員さんが急にやめてしまって、夜に自分で帳簿...

2018年1月3日

借りた金の返し方

 帰宅したミチオさんとチエさんにお茶を淹れながら、エイコさんは嬉しそうな口元をしています。 「働きに出ることにしたのよ」  エイコさんの言葉に、湯飲み茶わんを持ったミチオさんとチエさんの動きが止まりました。その様子を楽しそうに見ながら「ほら、サトちゃんよ」と話し続けます。 「工場に残っていた端...

2017年11月30日

経理超ビギナーズ・ストーリー~借りた金の返し方~

 J銀行との話し合いが済み、ハマダさんは帰っていきました。 「心配するから、母さんには上手くいったとだけ話そう」 ミチオさんの提案に頷きながら、チエさんは不満そうな顔をしています。  銀行から示された条件は、思ったより厳しいものだったからです。返済は半年間を利息のみ、その後は通常通りに返済をす...

2017年10月11日

経理超ビギナーズ・ストーリー ~借りた金の返し方~

 ハマダさんの車で、3人はJ銀行に着きました。  ハマダさんから連絡をしておいてもらったので、カウンターで挨拶をするとドア付きの相談コーナーへ案内されました。そろそろ11時になるので、本来であれば店内はいちばん混雑しています。きょうは週の中間でもあり、客はATMコーナーに並んでいる2人だけです。 ...

2017年8月4日

経理ビギナーズ・ストーリー 第2部 ~借りた金の返し方~

 両親が帰ってきてくれたことで、チエさんは少し肩の力が抜けて、気持ちの良い朝をむかえました。  退学して働きに出ると言いだしたリョウ君を、卒業だけはしなさいと言って送り出すのは、これまでと変わらぬ声でした。  いつになく健気なリョウ君の言葉に、エイコさんが目を潤ませています。いやいや、しんみ...

2017年5月22日

経理超ビギナーズ・ストーリー

よくある日の翌日」(3) 「本当に、仕事をしているとね厭なこともあるけど、助けてくれるのは人だなと思うわね。縫製工場のサトちゃんに連絡して、昨夜会いに行ってきたのよ」  サトさんはエイコさんと高校時代の同級生です。  サトさんとご主人で経営していた工場はすでに廃業していますが、長女がフリー...

2017年5月5日

超ビギナーズ・ストーリー「よくある日の翌日2」

 チエさんの両親、ミチオさんとエイコさんが帰ってきました。  月曜日にチエさんから手形が落ちなかったと連絡を受けて、予定を少し早めて帰ってきたのです。  父親には頭を下げたチエさんですが、母親には、エイサクさんが見えなくなったことや、平安のヤスジさんとサチコさんに励まされたことを、一息に話しまし...

2017年3月27日

両親の帰宅

 チエさんの両親、ミチオさんとエイコさんが帰ってきました。  月曜日に、チエさんから手形が落ちなかったと連絡を受けて、予定を少し早めて帰ってきたのです。  父親には頭を下げたチエさんですが、母親には、エイサクさんが見えなくなったことや、平安のヤスジさんとサチコさんに励まされたことを、一息に話しま...

2017年3月2日

「よくある日の翌日」

 チエさんの大きな声で、リョウ君は目を覚ましました。  エイサクさんが見当たらないので、何か知らないかと言っています。  何も知らないと、階段の下にいるチエさんに向かって言うと、またベッドにもぐりこみます。一晩中いやな夢をみていたのでしょうか。頭も体も重い綿に包まれているような感覚のなかで、親父...

2017年2月9日

「よくある日の夜」(2)

サチコさんはチエさんのほうへ身体ごと向けて、 「ちゃんと計算してみたの?売り掛けとか在庫とか。支払いのほうも。未払いもあるでしょうし」 と真剣な顔をしました。 「だいたい、わね。社長が朝からイライラしていてね。帳簿を見直そうとして机の前に行っただけで、嫌がらせかって怒鳴るのよ。だから、ずっと茶...

2017年2月2日

「よくある日の夜」

エイサクさんが風呂に入ったのを見届けると、チエさんは外に出ました。 トラックと自家用の乗用車が並んだ駐車場。その前を通り越して、「平安」という提灯が下がった店に入っていきます。 カウンターでテレビを見ていたヤスジさんがふり向いて、 「珍しいね、チエさんが来てくれるとは」 明るい声を出し...

2017年1月23日

今までのあらすじ

 これは、経理ビギナーのために語られるフィクションです。  どこにでもあるような縫製工場が受け取った売上代金(手形)が原因となって、倒産か!?  突然の出来事に、社長は飛び出して行きました。家族を守ろうと妻は、財産を見直しています。  高校生の一人息子は、どうしてよいのか分からず、思い気持ちで...

2016年12月18日

「よくある話の始まり」(4)

 すっかり暗くなったので、リョウ君は電気を点けました。ケンヤ君は黙って、話の続きを待ちました。 「店で1万円のふとんも、うちが貰うのは千円になるかならないかだって。忙しくても、人を雇ったら給料なんて払えない。だから夏休みとかに、うちでバイトしても最低賃金にもならないから。文句言ったら、パートのサチ...

2016年11月30日

「よくある話のはじまり」(3)

 エイサクさんは、それまで勤めていた工場で知り合った坂井さんに相談をしました。坂井さんは、工業用ミシンを販売する会社の社長でした。  坂井さんは、株式会社原源という繊維製品の卸会社に相談をしてくれました。 間もなく、大手スーパー用のふとんを製造している工場から、仕事の一部を回してもらえるようにな...