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「よくある日の翌日」

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 チエさんの大きな声で、リョウ君は目を覚ましました。
 エイサクさんが見当たらないので、何か知らないかと言っています。
 何も知らないと、階段の下にいるチエさんに向かって言うと、またベッドにもぐりこみます。一晩中いやな夢をみていたのでしょうか。頭も体も重い綿に包まれているような感覚のなかで、親父は逃げたのだと考えています。自分もどこかに逃げよう、どこへ逃げようかと考えているうちにまた眠ってしまいました。

 チエさんはすぐにエイサクさん探しを諦めました。家も仕事も、もともとチエさんの両親のものです。先週出かけた温泉旅行から帰ってくる親のために、
なんとしても守りきらなければなりません。
 パソコンを開き、会計帳簿を印刷します。納品書、請求書と付け合せをします。月曜日から何度も見直した預金通帳には、残高が3万円程しかありません。他の銀行の通帳も同じようなもので、合わせても10万円になるかならないかです。借入金の返済予定日は来週の月曜日。金曜日までに、今月分の30万円を入金しておかなければなりません。
 様子を見にやってきたサチコさんと、在庫を調べるために工場に入ります。
 二人では30分もしないうちに終わってしまうほどの数しかありませんでした。
 茶の間に引き上げると、ヤスジさんが炊き込みご飯を持ってきてくれていました。リョウ君の分は階段の途中に置き、チエさんは食べながらヤスジさんとサチコさんに説明を始めました。
「この3か月くらい、すごく忙しかったでしょう。急なセールがあるって、原源から直接注文が来て。そのうえ、引取りにまで来たでしょう。あるだけ全部持っていかれたのよ。その分の手形はここにあるけど、紙クズね」
 

[説明]
会計帳簿には、金銭出納帳や補助簿、元帳などがあります。
チエさんが印刷していたのは、相手先ごとに取引の内容を記入した「売上台帳」や「仕入台帳」です。「売掛帳」「仕入帳・経費帳」と区分する会社もあります。
また、売上げる相手を得意先と言い、仕入れる相手を取引先と言うので、「得意先台帳」「取引台帳」などということもあります。

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