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「よくある日の夜」

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エイサクさんが風呂に入ったのを見届けると、チエさんは外に出ました。
トラックと自家用の乗用車が並んだ駐車場。その前を通り越して、「平安」という提灯が下がった店に入っていきます。

カウンターでテレビを見ていたヤスジさんがふり向いて、
「珍しいね、チエさんが来てくれるとは」
明るい声を出しました。

「ええ。でもお客じゃないのよ。サチコさんにちょっとね」
「何だっていいよ。これっぱかりの居酒屋だよ、だれか来てくれたらさ」

そう言って、奥に向かってサチコさんを呼びます。
サチコさんとチエさんが並んで座ると、ヤスジさんがビールと冷奴をカウンターに並べました。

「これは自家用。代金はいらないよ」

三人で乾杯を言って、チエさんはコップからあふれるほどのビールを飲み干しました。2杯目を飲み干してから、不渡りになった手形のことを話しました。

「そんなことだったのか。きょうはミシンの音もしないし、エイさんが車で出かける様子もないし。そうか、エライことになっちまったな」

 そうだね、とヤスジさんの言葉に相づちを打ったサチコさんは、「お金か」とつぶやきました。

[説明]

ヤスジさんが店主(事業主と言います)の「平安」の会計処理は、会社(法人)とは異なっています。商売用のビールや食べ物を、家族などで自宅用に使った場合、会計では「自家消費」と言います。
チエさんが個人的な関係だとすると、チエさんに提供したビールや冷奴は「自家消費」に含めます。
チエさんをお客様と考えると、代金分の売上をあげて、同じ金額を接待費にします。

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