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職業訓練校での基礎演習科、訓練生と向き合って。

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ここ数年来、群馬県太田市にあるタカラビジネススクールで、行政からの委託訓練・基金訓練の講師をさせていただいている。

3.11のまさにあの瞬間、経理財務科の終了式を行っていた。その後、私事などで期間をあけることになり、久しぶりの登校だった。

今回既に23期生だという。行政の予算(年々 削減されているようだ)はもとより、雇用環境の変化などで、スクール側でも、毎期変化を求められている。今回の「基礎演習科」は6ヶ月間の訓練期間内に、パソコンの基礎知識・サービス業・介護・農業等々実習も含めて、かなりたくさんの事柄を学ぶようなプログラムだった。

私の担当は「総務・経理」で、企業人の一般的な知識を体得していただくのが目標。が、5日で30時間、というタイトな制限のなかで、しかも 自分の能力では 一方的な説明に終始して、生徒さんたちに納得していただくまでにはならなかった。反省するばかりだがそれでも、( 当初6名だったが、1名は途中で就職が決まったため)殆どの講義は5名を相手に行ったので(スクールは採算割れらしいが)じっくり向き合えた感もある。

最後の講義の時間には、生徒さんたちがこの訓練期間で何を得られたのかを発表していただいた。多くのことがあったと思われるが、ほぼ全員がコミュニケーションを挙げていた。

◆正社員、正規雇用の経験がない人たちには、人と関わることへの苦手意識や恐怖心がある。

◆勇気を出して自分を出してみるが旨くいかず、さらに 自分に閉じこもってしまい、社会との関係、 就職が思うようにいかない。

◆過去の訓令生のほとんどと言っても過言ではないくらい、人との対話や交流が苦手=「苦しみ」だった。

◆「大人」として見なされると、こういう弱くそして優しい人々が、気安く駆け込める場所が今の日本には少ない。

これらは講師の経験の中、強く認識させられたことだ。

けれど、スタートした頃は生徒さんたちの心にまで向き合わないといけないことに、反発を感じていた。知識や技術の習得をしてもらうだけで、目いっぱいだ。再就職の意欲が薄い人たちには、来て欲しくないとさえ思っていた。

が、期を重ねていくうちに、ここは「心」を育てる、「苦しんだ心」のリハビリの場だと、自分の意識が変わってきたのだ。基礎学力さえあれば、技術や知識の習得ははそれぞれの職場に入ってからでも決して遅くはない。大切なのは、学んでしっかり働いて、幸せになろうという意欲や意識なのだと・・・。そしてそれこそが、校長の期待する付加価値なのだ。

今期の訓練生たちも、タカラビジネススクールの付加価値を十分理解してくれたようだ。彼らの明日は、雨かもしれないし嵐になるかもしれないが、それでももうすぐ夜明けになる。今の気持ちを忘れずに、ドアを開いてほしいと心から願う。

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